尾を引く風邪症状（身体のだるさ・後鼻漏・めまい・意欲の低下）

患者

　40代 女性。
　2週間前に罹った風邪がすっきり治らず、身体のだるさや鼻汁、後鼻漏（鼻水がのどに落ちる症状）、頭重感、めまい、意欲の低下があるとのことでした。後頭部の重さや肩の凝り感も訴えました。

施術・経過

　経絡治療で全身状態を整える方針としました。灸を多めにし、特に瘂門（あもん）という後頭部の真ん中にあるツボへの鍼を入念に行いました。施術頻度は週1回としました。また、自宅での灸を指導しました。
　1回目の施術治療直後から鼻の通りが良くなり、2回目来院時にはめまいも治まっていました。施術後はすっきりとし、意欲も少し出てきているようでした。
　全体的に症状が和らいだ5回目以降は施術の頻度を10日から2週間に1度とし、7回で施術を終了しました。

施術者コメント
　風邪のあとに鼻の症状が長引き、もともとアレルギー性鼻炎もあり、後鼻漏が出ているとなると、“急性副鼻腔炎”が疑われます。鍼灸の適応とされることも多いですが、薬がよく効きますし、放置すると目や脳に症状が波及することもありますから、耳鼻咽喉科受診を勧めながらの施術となりました。
　自宅でのお灸を案内しつつ施術を継続するうちに意欲の面での回復も見られ、顔色や表情が明るく変化していったことが印象的です。

　患者様の声は、1クール(2か月)の施術を継続したあと、施術を終了あるいは延長するタイミングで頂戴しています。あくまで個人の感想であり、すべてのかたに同様の施術効果を保証するものではありません。

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