自律神経症状

こんな症状でお困りではありませんか?

  • 身体がだるい
  • 疲れが取れない
  • 眠れない
  • 眠りすぎる
  • 食欲不振
  • 不安感・パニック発作
  • 耳鳴り
  • 頭痛・頭重感
  • 動悸
  • 胸苦しさ
  • めまい・立ちくらみ
  • 冷え
  • のぼせ
  • 吐き気
  • 胃もたれ
  • 便秘・下痢
  • じんましん
  • 手のふるえ
  • 音や光への過敏

あなたを苦しめるこれらの症状は、自律神経の不調によって引き起こされるものかもしれません

 
 じねん堂は、自律神経症状(いわゆる自律神経失調症)への鍼灸施術に注力する鍼灸院です。

 じねん堂における自律神経失調症状への施術法は、東洋医学の考えに基づいた鍼灸である董氏董氏奇穴や経絡治療をベースに、筋肉や骨格、神経をターゲットにした現代的な鍼灸や手技療法、エクササイズなどを効果的に組み合わせて、患者様それぞれの心身にマッチする総合的な働きかけを行うというもの。それは、整形外科・メディカルフィットネスクラブ・整骨院などへの勤務や、幾つかの団体に所属したり参加したりする中で学んだ知識・技術を組み合わせて構築した、当院独自のメソッドです。
 長年の経験から編み出された施術は、あなたを苦しみから解放する一助となり得ます。

 想像してください。

  • 仕事に復帰できた
  • 朝を迎えるのが苦でなくなった
  • 友人や家族と気兼ねなく外出できた
  • 色々なことをする意欲がでてきた
  • 一日を穏やかに過ごす感覚を思い出した

 未来の快適な生活に向けて、じねん堂があなたを全力でサポートいたします。

患者様の声

自律神経症状を主訴としてじねん堂に来院された皆様から、次のような「声(口コミ)」をいただきました。

U 様

最初は半信半疑で、本当に効果があるのか分からなかったのですが、この5ヶ月間で驚くほど効果が出ました。
じんましんと神経性腸炎を主に治療していただいていますが、今では、じんましんの症状は全く出なくなり神経性腸炎もおこる回数は以前よりも少なくなりました。
治療中もリラックスできて、とても良い雰囲気だなと思います。
鍼治療をうけるようになって生活習慣も少し良くなったように思います。
※アンケートより転載

こちらに通いはじめて半年になります。
頭痛、じんましん、過敏性腸炎で治療開始しましたが、頭痛は1ヶ月をすぎた頃、じんましんと過敏性腸炎は2ヶ月目でほぼ気にならなくなりました。
いまはストレスを感じたときに腸炎の症状が出るので、4週間に1回のペースで治療していただいています。
先生は写真ではコワモテですけど、実際に話してみるととても気さくな方で、リラックスして治療を受けることができました。
ありがとうございました。
※口コミサイトより転載

自律神経症状と強いコリ感を訴えた事例の口コミ(ホワイトボード)

【施術者のコメント】
 自律神経症状と強いコリ感を訴えた事例。
 筋緊張の緩和や姿勢改善を優先させる必要があると感じ、ホームエクササイズを積極的に提案しました。
 自律神経症状に対しては、経絡治療と、スーパーライザーによる星状神経節近傍への近赤外線照射を行いました。
 “首のしこり”へもスーパーライザー照射を行い、奏効したことが印象的です。

受験生の体調不良(頭痛・吐き気・めまい・倦怠感・肩こり)に対する施術の口コミ(ホワイトボード)

【施術者のコメント】
 受験生の体調不良(頭痛・吐き気・めまい・倦怠感・肩こり)に対しての施術例。
 起立性調節障害の既往があり、ほかの自律神経症状も多かったため、全体的な調子を整える経絡治療を中心に行いました。肩こりに対しては、勉強の合間や風呂上がりに実施できる簡単なエクササイズも指導しました。
 小学校高学年から思春期にかけて起こる起立性調節障害は、鍼灸により改善を期待できる症状のひとつです。

過敏性腸症候群IBSに対する施術の口コミ(ホワイトボード)

【施術者のコメント】
 腹部の緊張が非常に高かったことが印象に残っている事例。
 経絡治療と自宅でのお灸によって、主治医も驚くほど(患者談)柔らかいお腹となり、自覚症状も寛解していきました。
 うつ症状に対しては、頚部~後頭部への施鍼が奏効したように思えます。
 ※薬に関して、じねん堂から減薬を促すことはありません。

※コメントはあくまで個人の感想であり、全てのかたに同様の施術効果を保証するものではありません。

鍼灸施術による改善率は90%

 じねん堂では、自律神経症状に対する鍼灸施術の効果を検証するため、2か月以上施術を継続し終了した54名の患者様を対象に自覚症状の変化度合いを聴取しました。
 自覚症状の変化度合いを、無効・やや有効・有効・著効の4段階に分類して評価したところ、「有効・著効」を「改善」とした場合の改善率が90%であると分かりました。(著効のみだと54%)
 この成績は、鍼灸(経絡治療)と物理療法(スーパーライザー)との併用によってもたらされた効果であり、じねん堂が独自に行っているの鍼灸と物理療法とのミックス施術が自律神経症状の緩和に有効であることを示すデータであるといえます。
 また、「第67回(公社)全日本鍼灸学会学術大会」においては、鍼灸単体での施術と、鍼灸(経絡治療)と物理療法(スーパーライザー)とのミックス施術とを比較した検証も発表しました。

「先ずは相談だけ」でも結構です
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※相談のみの場合、初回料相当の2,200円を頂戴します

【費用】
会員施術料:4,950円
一般施術料:6,600円
初回料別途:2,200円
その他オプション・割引あり
健康保険取り扱い無し
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自律神経失調症とは

 自律神経は、その名のとおり、我々の意思とは関係なく自動的に働く神経の総称です。この自律神経は、大きく交感神経と副交感神経との二つのグループに分けることができ、お互いがバランスを取るように働いて、身体の様々な機能を調整しています。大雑把に表現すると、交感神経は活動するときに働き、副交感神経は休息やリラックスをするときに働きます

交感神経
副交感神経
  • 浅く早い呼吸
  • 心拍数増加
  • 血管収縮・血圧上昇
  • 筋緊張亢進・ガチガチ
  • 唾液分泌抑制・ネバネバ
  • 胃腸の活動抑制
  • 緊張・不安
  • 深くゆっくりな呼吸
  • 心拍数減少
  • 血管拡張・血圧下降
  • 筋緊張低下・ユルユル
  • 唾液分泌促進・サラサラ
  • 胃腸の活動亢進
  • リラックス

 自律神経の活動は何らかの原因によってバランスを崩すことがあり、その結果、さまざまな症状が現れてくるとされています。これら自律神経の働きによって生じる症状を、自律神経症状と呼びます。
 一般的には、頭痛がする・だるくてつらい・動悸が激しいなど、さまざまな症状があるのに、病院で検査をしても明確な異常が見つからない場合を指して、自律神経失調症と呼びます。なお、自律神経失調症は診断名であり、正式な病名ではありません。

 自律神経の症状には現れ方の強弱や期間など個人差がありますが、主な症状を挙げると次のようになります。

全身的な症状

身体がだるい、疲れが取れない、眠れない、眠りすぎる、食欲不振、不安感、パニック発作、血圧の変動 など

身体の各器官に現れる症状

頭痛、頭が重い、動悸、胸が苦しい、めまい、立ちくらみ、冷え、のぼせ、吐き気、胃もたれ、便秘、下痢、じんましん、ふるえ、音や光に対する過敏、首や肩の凝り など 

別に病名がつく症状

ある特定の臓器や器官に症状が強く現れる場合は、別に病名がつくこともあります。
過敏性腸症候群、胃・十二指腸潰瘍、過換気(過呼吸)症候群、気管支喘息、更年期障害 など

 自律神経失調症を引き起こす原因の多くは、ストレスをコントロールできずにため込んでしまうことだと言われています。そのストレスとしては、家庭や職場の人間関係、転職・転勤などによる生活環境の変化、事件・事故など社会的環境の変化があげられます。気まじめだったり責任感が強かったり、完璧主義だったりと、個人の性格(素質)もストレスをため込んでしまう要因となります。
 さらに、同一姿勢・不良姿勢の継続など、肉体的ストレスによっても自律神経のバランスを崩すと考えられています。

自律神経失調症の治療

 医療機関における自律神経失調症の治療は、自覚症状の種類やその原因(要因)が多岐に亘ることもあるため、複数の診療科が関与することが多いです。ここからは、自律神経失調症に関連する診療科や治療について紹介します。

受診すべき診療科

 自律神経失調症は種々の症状が全身に現れたり個々の症状で重症度が異なったりするため、どの診療科に掛かるべきか分かりにくいうえ、たとえ病院に掛かったとしても、最初から「あなたは自律神経失調症です」と、病名を告げられることは稀です。
 一般的には、一番つらい症状に合わせて受診する診療科を選ぶのが良いとされています。胃腸症状なら消化器科、頭痛であれば一般内科、脳神経内科、ペインクリニックあるいは頭痛外来といった具合です。
 先にお示ししたような沢山の症状があるからといって、自律神経失調症だと自己診断することは控えてください。さらに、最初から鍼灸や整体に掛かるのは最も避けたいことです。なぜなら、自律神経失調症の症状だと思い込んでいたもののなかに別の深刻な(鍼灸や整体の手に負えない)病気が潜んでいる可能性もあるからです。
 血液検査や画像診断は病院でなければできません。先ずは一番苦しんでいる症状の緩和を図ることと、隠れた病気があればそれを見つけるために、ひとつひとつの症状を適切な診療科で診察してもらうことが重要です。

 整形外科など、掛かった診療科の医師に心療内科の受診をすすめられる場合があります。このとき、「身体がこんなにしんどいのに、心のせいだというのか」とか、「検査に異常が無いから、頭がおかしいと言いたいのか!」と受け止め、医療不信となって鍼灸や整体等の療術を選択するかたがいらっしゃいます。
 これは大きな過ちです。
 心療内科は、精神的ストレスなどによって現れた心と身体の症状を診てくれる診療科です。実際、心療内科での治療によって、自律神経症状が治まることも多々あります。紹介状を書いてもらうなどしたうえで、心療内科の受診をおすすめします。

治療法

 病院で行われる自律神経失調症の治療法としては、次のようなものが挙げられます。

生活改善

適切な食事、適度な運動、ストレス管理、十分な睡眠を促進するためのアドバイスが行われます。

薬物療法

症状を軽減するために、それぞれの症状に応じた薬物が処方されます。

理学療法

運動療法や姿勢訓練など、身体的な症状を改善するための理学療法が行われます。

心理療法

ストレス管理やリラクセーション技法、認知行動療法など、精神的な面から症状を改善するための心理療法が行われます。

栄養療法

特定の栄養素を、食事やサプリメントなどから摂取する指導が行われることもあります。

 いずれにせよ、自身の心身と向き合い、粘り強く受診・治療することが肝要となります。

 病院の治療はとても大切。そしてここに、鍼灸の併用を、じねん堂はお勧めします

施術に関する基本的な考え方

 じねん堂には、自律神経症状に対する施術に関して、大原則とも言える基本的な考え方があります。
 それは、自律神経の働きにメリハリをつけること
 多くの場合、自律神経症状に悩まされている方たちは、交感神経が興奮しやすい状態になっています。そしてその状態へと至るまでに、様々なストレスのせいでじわじわジリジリとした緊張状態を持続(交感神経を興奮)させてきた経験をお持ちです。つまり、緊張状態を平常であると身体が認識してしまった結果、種々の自律神経症状が治まらなくなっているのです。
 この状態を脱するには、副交感神経なり交感神経なりが、しっかり活動したという経験が必要となります。じわじわジリジリではなくて、しっかり。しかもその経験を、単回ではなく何度も繰り返すことで自律神経の働きにメリハリが生まれ、身体が自律神経の正常な状態を思い出すのです。
 じねん堂の施術においては、副交感神経の働きを活発にする代表的なものが鍼灸とスーパーライザーであり、交感神経の働きを活発にするのが運動です。

 繰り返しになりますが、大切なのは、交感神経と副交感神経とが、それぞれメリハリをもって何度も活動すること。これこそが自律神経失調症改善のポイントであり、じねん堂の施術に関する基本的な考え方です。

じねん堂の施術 

 じねん堂における自律神経症状への施術法は、東洋医学の考えに基づいた鍼灸である董氏董氏奇穴や経絡治療をベースに、筋肉や骨格、神経をターゲットにした現代的な鍼灸や手技療法、エクササイズなどを効果的に組み合わせて、患者様それぞれの心身にマッチする総合的な働きかけを行うというもの。この総合的な働きかけこそが、じねん堂と他院との大きな違いと言えます。自律神経失調症のように症状も原因(増悪要因)も多岐に亘るような病症には、一つの手法だけにこだわることなく、それこそいくつもの診療科に掛かるかのように、様々な手法で働きかけることが改善への近道なのです。ここからはその内容を、すこし詳しくお伝えします。

東洋医学的なアプローチの必要性

「どこも悪くない」
「ほかに病名をつけられないから自律神経失調症だね」

 病院でこのように言われてしまうと、見放されてしまったのかと感じてしまうかもしれません。実際にそのような声も聞いたことがあります。
 しかしこれは、あくまで西洋医学的な観点からは原因となるような問題が見つからなかったという意味であって、西洋医学では手の施しようが無いということではありません。前述しましたように、様々な治療で症状の寛解を図ることができます。とはいえ、長期間治療を受けても思ったような改善が無いとなると、自分の苦痛の原因となっている真の問題があるのではないか、見逃されているだけで本当は何か診断名が付くのではないかなど、不安に感じてしまうのは無理のない事です。
 一方で、東洋医学的な見地から診断すると、苦痛の原因と思しき東洋医学的な問題が見つかり、東洋医学的な診断名が付くことがほとんどです(そうでないと施術が組み立てられません)。このような場合、私は度々、「西洋医学的な異常はなかったかもしれませんが、東洋医学的には問題がありますね」と、お話してきました。問題が見つかるということは改善の余地があるということであり、東洋医学的な視点から見つかった問題には東洋医学の考えに基づいた鍼灸が威力を発揮します。
 もちろん、西洋医学より東洋医学が優れていると考えているわけではありません。“症状”という医学的な事実に対するアプローチが洋の東西で異なり、各々に得意な領域・不得意な領域があるだけ。鍼灸が病院の治療に取って代わるのではなく、鍼灸ならではのアプローチを行うことで症状が緩和されるからそれが行われるというだけ。重要なのは、患者様の心身が今、どのような施術を求めているのか、どのようなアプローチがより有効であるかなのです。

じねん堂は鍼灸院として、東洋医学的な観点から自律神経症状にアプローチすることが重要であると考え、施術の主軸に据えています。

じねん堂の鍼灸

 じねん堂は鍼灸院です。したがって、施術の中心は鍼灸となります。鍼灸にはいくつもの流派や施術の考え方がありますが、じねん堂では大きく3つの手法を取り入れています。

現代的な鍼灸

 鍼灸と聞くと神秘的、悪く言えば非科学的なイメージがあるかもしれませんが、必ずしもそうとは言えません。伝統的なツボへの施術であっても、科学的な手順をふんだ研究等で効果が確認されている手法も多数存在します。
 たとえば、頭部のツボへの鍼通電には、脳の血流を改善する作用があることが分かっています。これは、精神症状への施術に応用できます。また、首の側面のツボを刺激することで、首の骨の中を通る動脈(椎骨動脈)の血流量が増加することも知られています。こちらは、めまいや耳鳴りの施術に応用されます。

経絡治療

 鍼灸の原典である黄帝内経(紀元前475~221年成立)には、治療の最後の仕上げとして、必要であれば身体の気の流れを調整すると記述があります。あくまでも “必要であれば” なので、施術がうまくいっていれば不要な行為といえます。
 ところが、この仕上げの手法だけを抜き出した施術法が、戦後の日本で誕生しました。それが経絡治療です。この手法は、「痛くない(刺さない)鍼」や「熱くないお灸」など、ごく軽い刺激を特徴とし、繊細な日本人のために古典を再構築した手法であると主張されています。脈診を重視することも特徴の一つです。

経絡治療:脉診
脈診

 本来は仕上げの位置づけではあるものの、この手法だけで対応できる症状も少なくありません。特に刺激に対して敏感なかたや、精神症状がメインのかた、突出した症状が無くて全体的に不調だというかたには、経絡治療を中心に施術を組み立てることができます。
 じねん堂の施術者は、経絡治療の学術団体で10年に亘り県支部長を務め、後進の指導にあたった経験もあるスペシャリストです。

董氏楊氏奇穴

 もうひとつ、じねん堂では東洋医学的な鍼灸の手法として董氏楊氏奇穴を採用しています。
 董氏楊氏奇穴は、​董景晶(1975没)によって世に公開(73名の弟子に伝授)されるまで漢の時代から長きに亘って董家に伝わる一子相伝の奥義だった董氏奇穴を、弟子のひとりである楊維傑が中心となって体系付けされたものです。成立の古さや医家の秘伝であったことなどから、黄帝内経で述べられているメインの施術に近い手法だと考えられています。現在、理論のシンプルさと効果発現の速さ・確実性により、中国・アメリカをはじめ、世界レベルでの広がりを見せています。
 董氏楊氏奇穴の特徴として第一にあげられるのは、患部に鍼を刺入しない遠隔施術である点です。身体を巡る “気” の経路である経絡同士の関係や、740余の独自のツボ(奇穴)を利用して患部から離れたポイントを刺激することで、種々の生理反応を引き出します。また、症状によっては刺血・刺絡といって、皮膚に微小な傷をつけて血(けつ)の滞りを除去する手法も用います。
鍼によって引き起こされる生理反応は「血流増加・鎮痛・抗炎症・神経系の調整」であると考えられています。これらは董氏楊氏奇穴に独自の反応ではなく、鍼灸全般にも見られるものですが、遠隔施術であることや反応の速さ・強力さといった面において、董氏楊氏奇穴は他に類を見ない手法であると、じねん堂は考えています。

じねん堂はそれぞれ特徴のある3種類の手法を使い分け、自律神経失調症に対応しています。

鍼灸以外の手法

 じねん堂では鍼灸に以下のような手法を加えることによって、さらに良好な施術成績を得ようとしています。

近赤外線星状神経節近傍照射(スーパーライザー)

 スーパーライザー療法は自律神経機能の改善が期待できる方法として、病院等の医療機関でも取り入れられている物理療法です。じねん堂は三重県下の鍼灸院では初めて、最新の直線偏光近赤外線治療器であるスーパーライザーPXを導入しました。※2015年 東京医研調べ
 自律神経機能の改善を図る場合、首の部分にある神経のかたまり(星状神経節)に照射します。

スーパーライザーによる傍星状神経節近赤外線照射

 施術経過の途中から鍼灸にスーパーライザー療法を加えた直後から急速に症状が寛解した事例や、他施設においてスーパーライザーの星状神経節照射を受けていても芳しくなかったかたが、じねん堂での鍼灸とスーパーライザーとの併用療法を受けるようになって改善した事例を経験すると、鍼灸とスーパーライザー療法は同時に行ってもお互いの効果を妨げ合うことなく、むしろ相乗的に働いている印象を受けます。
 実際、鍼灸施術のみの場合と鍼灸にスーパーライザーを組み合わせた場合とでは、後者の方が20%高い改善率となっています。(じねん堂での統計,第67回(公社)全日本鍼灸学会学術大会にて発表)
 じねん堂の自律神経症状への施術にはスーパーライザーが欠かせないものとなっています。

徒手療法・各種エクササイズ

 鍼灸は心身の調子を整えるのに有益です。血流を改善したり筋緊張を緩和する力も強いと言えます。しかし、鍼灸だけでは日常生活で長年癖付けされた姿勢や筋・骨格の見た目上のねじれ・歪みなどを正すことが難しいのもまた事実。
 自律神経失調症というと原因不明の体調不良というイメージが強いかもしれませんが、人体の構造上の不均整(姿勢の乱れ)も、自律神経系の乱れを惹起する一因と考えられます。例えば、パソコン作業やスマホ操作などによって、いわゆる猫背・巻き肩で首を前に出したような姿勢が持続すると、副交感神経の活動が抑制されて交感神経が優位になることが分かっています。椅子に浅く腰掛けて背もたれにもたれ掛かるような座り方も同様です。また、猫背・巻き肩で縮こまった姿勢は、呼吸を浅くし、種々の不調を長引かせてしいます。呼吸に伴う胸の動きを手技療法やホームケアで改善したところ、パニック症状が治まった事例もあります。
 したがって、不良姿勢に代表される筋・骨格の不均等はなるべく早く解消した方が良いのです。それには、筋肉を緩めるのはもちろんのこと、身体各部位の位置や筋肉の使い方を身体に再学習させることが重要になってきます。習慣化してしまった不良姿勢の矯正、好ましい姿勢の再学習には、手技療法(整体・機能訓練)やエクササイズが最適です。もちろん、前述した自律神経活動のメリハリのためにもです。
 また、 自律神経失調症状にお悩みの方は、長期間にわたるつらい症状のために活動量が減少し、体力が低下してしまっていることも少なくありません。そしてそのことが回復の妨げにもなっています。衰えてしまった筋力・体力を元に戻すには、エクササイズのように積極的な働きかけを行うことが効果的です。
 このような考えからじねん堂では、鍼灸に加えて筋肉や骨格に直接作用するような手技療法やエクササイズを行うことにより、より速やかな自律神経症状の寛解を目指し、再発防止のための手段としても、ウォーキングやストレッチ、種々の筋力トレーニングをおすすめしています。

自宅でのお灸

じねん堂ではホームケアとして、自宅で出来る簡単なお灸をご案内しています。 施術効果を補完したり持続させたりするほか、施術期間終了後の再発予防策としても役だっています。

サプリメント

 じねん堂は、株式会社徳潤の漢方系サプリメントを正規販売しています。自律神経症状に対しては松康泉をおすすめすることが多いです。松康泉には、交感神経系に作用する神経伝達物質であるカテコールアミンを抑制したり、ストレスによる交感神経刺激作用を抑制したりといった報告があります。

鍼灸に加え、スーパーライザー、徒手療法、各種エクササイズ、自宅でのお灸、サプリメントなどを用いて、自律神経症状の改善を図ります。

通院のめやす

 寛解までの期間について断言することは非常に難しいですが、じねん堂では、週1~2回の頻度で2か月を1クールとして、先ずは1クール様子を見ていただくことを目安としています。
 じねん堂で施術を受けた沢山の方が症状の寛解をみているのは事実です。単回の施術で大幅に改善することもあります。しかし多くの場合、1ヶ月程度で何らかの変化が現れ、1クールを修了する前に施術間隔を開け始め、2クール目に入るように感じられます。週1回にするか、それ以上にするかは、初回時に決めることもあれば、施術後の反応を見て2回目以降に決める(提案する)こともあります。

 いちど鍼をすればずっと副交感神経が活発になっているかというと、そうではありません。交感神経に対する運動の作用にしても同様です。そもそも、複雑にバランスしあって我々の身体の機能を自律的に調整してくれている仕組みが自律神経系なので、どちらか一方だけを働かせ続けるという発想自体が誤りです。鍼をしたら鍼をしたその時、運動をしたら運動をしたその時、副交感神経や交感神経が活発(優位)に働き、私たちの身体を機能させているのです。その機会を頻繁に設けることで、身体に自律神経の正常な働きを思い出させるのです。そのために、鍼灸の施術頻度は週1~2回が好ましいと、じねん堂は考えています。
 苦痛の改善は、姿勢などの問題も含め、全て患者自身の治癒力によって成されます。この場合の治癒力とは、鍼灸や運動の刺激に反応する力であり、自律神経の正常な働きや好ましい姿勢を思い出す・覚える力です。じねん堂の施術は患者の治癒力を引き出すことを目的としていますので、その力が元から弱ければ、寛解までの時間はおのずと長くなります。発症してからの期間が長かったり、年齢が高かったりすると、治癒力が損なわれている可能性が高いです。このような場合、1ヶ月程度症状に全く変化が出ないことも珍しくはありません。ただ、2か月以内にいくらか症状の変化がみられれば、継続することで寛解につながる可能性も高くなります。逆に、2か月施術を継続しても変化が見られない場合、じねん堂の施術をさらに継続したところで改善の可能性は低いと考えられます。もちろん、2か月を超えて我慢強く施術を継続していただいた結果、寛解に繋がった例もありますが、それはごく少数でした。以上のことから、1クールを2か月と定めています。施術回数が多くなる可能性があるため、会員制度の利用をお勧めします。

じねん堂では、週1~2回の頻度で2か月の施術を目安(1クール)としています。

施術の限界

 自律神経失調症の改善に、鍼灸は有効であるとじねん堂は考えています。しかしながら、癌などの重篤な疾患が裏に隠れていたり、​強力なあるいは多種の薬剤服用がなされていたり、高齢・衰弱によって生理機能が低下していたり、あるいは取り除けない物理的刺激要因・生活習慣上の問題があったりすると、施術効果が現れにくかったり、症状の“もどり”が早かったり、施術期間が長期に及んだりします。場合によっては施術をお断りしたりすることもあります。
 鍼灸は有益ではありますが、万能でないことをご承知おきください。

 

 

 

 

 

さいごに

 ここまでお示ししました通り、じねん堂は自律神経症状にたいして

  • 自律神経のメリハリある活動を目的に
  • 鍼灸を中心とした多角的なアプローチをもって
  • 個々の症状にも対応しながら
  • 明確な施術期間の目安を設けて

施術を行い、

  • 仕事に復帰できた
  • 朝を迎えるのが苦でなくなった
  • 友人や家族と気兼ねなく外出できた
  • 色々なことをする意欲がでてきた
  • 一日を穏やかに過ごす感覚を思い出した

など、多くのかたから喜びの声をいただいています。

 想像してください。
 あなたを苦しませている自律神経症状が改善したら、どんなことがしたいか。自分にしか分からない、あの形容しがたい辛さを意識することなく、人生を謳歌できるとしたら。
 ずっと苦しんでいるから、体質だからといって諦めるのはまだ早いかもしれません。
 じねん堂は、自律神経失調症でお悩みのあなたに対して、鍼灸師として可能な限りのお手伝いをしたいと考えています。自律神経症状の改善に鍼灸をご検討中であれば、ぜひじねん堂をご利用ください。


基本施術料会員:4,950円
一般:6,600円
初回料2,200円
特殊鍼法
【刺血・刺絡】
東洋医学の理論に基づき、生命の根源である「気」と「血」を動かすために特殊な鍼を用いて皮膚を切ります。少量の出血を伴います。
外科手術等の医行為を混同される方もいらっしゃいますが、法的にも認められた鍼の手法のひとつです。 
1回/1,100円
スーパーライザー
直線偏光近赤外線治療器であるスーパーライザーは、一般的な遠赤外線治療器よりも深部にアプローチすることができます。自律神経症状に対しての場合、頚部の星状神経節近傍に照射します。凝りに対して照射することもあります。
1回/550円
詳細は費用のページをご高覧下さい。

予約

059-256-5110
営業電話は固くお断りします

月~金 9時~21時
 土  9時~15時
日曜休業・祝祭日不定休

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免責事項

 鍼による施術は痛みや出血を伴う場合があります。また、以下のような場合、施術による変化が現れにくかったり、症状の“もどり”が早かったり、施術期間が⻑期に及んだり、施術することをお断りしたりすることがあります。鍼にはネガティブな側⾯があり、万能でもないことをご承知おきください。

構造上の問題による痛み
重篤な疾患による痛み
強⼒なあるいは多種の薬剤服⽤
⾼齢・衰弱による⽣理機能の低下
取り除けない物理的刺激要因
各種⼼理的要因

さらに詳しく

アクセス

〒514-1105 三重県津市久居北口町15-7
近鉄久居駅より徒歩15分/伊勢自動車道久居ICより車で5分
駐車スペース場常2台分あり
※看板がありませんのでご注意ください

【参考】
鈴木郁子. 優しい自律神経生理学. 中外医薬社, 2015.
斉藤満. 自律神経:副交感神経. 体力科学, 50, 259-266p, 2001.
鈴木一博. 自律神経系による炎症の制御. 日本臨床免疫学会会誌, 39-2, 96-102p, 2016.
関川伸哉ほか. 車椅子不良座位姿勢と身体的ストレスの関係性に関する研究. JSPO義装具会誌, 36-3, 202-207p, 2020.

Xiaojia Li et al. Inhibitory effects of pine nodule extract and its component, SJ-2, on acetylcholine-induced catecholamine secretion and synthesis in bovine adrenal medullary cells. J Pharmacol Sci., 133: 268-275p, 2017.
西出隆彦. 自律自律神経症状に対する経絡治療と近赤外線星状神経節近傍照射の併用の検討. 第67回全日本鍼灸学会学術大会
西出隆彦. パニック障害に胸郭のモビライゼーションが奏効した一例. 第54回中部理学療法学会

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