腱鞘炎 ばね指 ドケルバン病

あなたの手や肘の痛み。こんな “心あたり” はありませんか?

  • 子供を抱く機会が多い
  • 手を使う仕事をしている
  • 庭仕事をする機会が増えた
  • テニス・ゴルフ・野球・ウェイトトレーニングなどの運動を続けている
  • 整形で腱鞘炎と診断された
  • 湿布を貼っているが痛みが変わらない
  • マッサージやストレッチをしてもそんなに変わらない
  • 整骨院(整体院)で特殊な電気や衝撃波を当ててもらったが変化がない
  • 痛みが治まっても、手を使うとすぐぶり返す
  • だんだん痛みが強くなってきている
  • 手首や指を動かしたときに引っかかりを感じる
  • 家事など日常生活でも痛むので困っている

以上のような腱鞘炎の痛みなら、じねん堂の施術がお役に立てるかもしれません。

 なかなか改善しない、あるいは繰り返す腱鞘炎の痛み。
 三重県津市のじねん堂はり灸治療院では、運動療法・機能訓練のスペシャリストでもある鍼灸師が、丁寧な問診と検査であなたの腱鞘炎の実態を詳らかにし、適切な施術とストレッチなどの再発防止策を用いて苦痛からの解放を図ります。
 ここからは、じねん堂における鍼灸施術の実例を挙げた後、腱鞘炎・ばね指・ドケルバン病の解説や、なぜ鍼灸が腱鞘炎・ばね指・ドケルバン病に対して有効なのか等を紹介していきます。

施術の実例

 じねん堂で実際に施術を行った事例を紹介します。

両⼿関節(⼿⾸)の痛み

 50代男性。⼿や腕を無理な体勢で酷使する職業。
 痛み⾃体は半年ほど前からあり、病院・整⾻院に通っていたが改善しなかったとのことでした。
 上腕の内側の筋緊張が著明。⼿⾸を曲げたり伸ばしたりすると痛みが出て、動かせる範囲も狭くなっていました。特に手首を反らす方向には20度ほどしか動かせませんでした。

【施術1回⽬】
 腱鞘炎など関節の問題に頻⽤する指のツボに左右2本ずつ鍼をしました。鍼をした状態で関節(腱)の動きを補助しながら手首の運動を行うと、20分程度で痛みは違和感程度になり、動かせる範囲も⼤きくなりました。

【施術2回⽬】
 5⽇後。
 前回施術後、2⽇間痛み無し。楽になったのでハードワークしてしまい、痛みがぶり返したとのこと。⼿⾸を動かせる範囲は前回よりも広いままで保たれていました。
 指のツボのほかに、ふくらはぎのツボにも鍼をしたところ、疼痛は最初の1割ほどに減弱し、⼿⾸を動かせる範囲は曲げる方にも反らす方にも60度程度に広がりました。セルフケアとしてのストレッチをご案内しました。

【施術3・4回目】
 指のツボを⽤いて1週間に2回のペースで施術。「施術で楽になる→しっかり仕事をする→痛みがぶり返す」のパターンでした。ふくらはぎ周りのツボの選択を⼯夫し、関節の可動範囲も正常値近くまで改善しました。

【施術5~7回目】
 1週間~10日に1回の施術。痛みのぶり返しもごく少なくなり、たとえぶり返しても一晩経てば治まるとのこと。7回目で施術を終了しました。

いわゆる 治す/壊すのイタチごっこパターンです。症状が治まりにくい典型で、免責事項のページでは物理的刺激要因と紹介しています。ハイボルテージ療法やショックウェーブ療法を受けても芳しくなかったとのことで、鍼灸の効果も「劇的に!」とはいかないことが予想されました。とはいえ、痛みは出てくるものの可動域が⽐較的保たれた状態で経過した点は好材料で、今後酷使しながらも(もちろん加減は必須ですが)改善していく可能性があるとみて施術を続けました。

両手首の痛み(ドケルバン病)

 30代女性。ペットトリマー。
 仕事が多忙で手を酷使したためか、2週間前から両手首(特に右)が痛くなってきたとのこと。整形外科でドケルバン病の診断を受けたそうです。両手首を動かした際に手首の親指側が痛く、右は母指球全体も痛いように感じるとのことでした。前腕部に筋緊張と圧痛がありました。

 先ず手首と足首との構造的な類似性や経絡の関係性を利用し、足首周囲に鍼をしたところ、疼痛は半分程度に減弱しました。母指球あたりがまだ痛むとのことで鍼を追加し、疼痛は違和感程度に。手首の運動時痛も2割程度となって、「重たい感じ」となりました。

 また、前腕部への手当として、ふくらはぎやスネのツボにも鍼をしました。
 時々手首の運動をしながら30分ほど経過したころには「重い感じ」も和らぎ、違和感程度となっていました。
 患部には鎮痛・消炎・創傷治癒の促進を期待してスーパーライザーを用いた近赤外線照射を行っています。

こちらの事例も 治す/壊すのイタチごっこパターンです。ペットトリマーや理容師・美容師のかたにはつきものともいえる症状です。
鍼を刺した局所は、どうしてもジーンとした違和感が残ったり、少し力が入りにくくなったりしてしまいます。鍼に限らず、各種電気療法や手技療法でも同じことが言えます。刃物を用いたり繊細な手さばきが必要だったりする職業のかたに対して、じねん堂では、仕事への影響が少なく済むように足のツボを主体にした施術を行っています

 じねん堂は、問診や検査で症状を詳らかにするのはもちろんのこと、職業や日常生活の傾向なども十分に考慮したうえで、鍼灸(遠隔・局所)、物理療法、運動療法・機能訓練などの選択肢からベストと思われる施術やホームケアをご案内しています。


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※相談のみの場合、初回料相当の2,200円を頂戴します

【費用】
会員施術料:4,950円
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腱鞘炎とは

 腱鞘は、骨と筋肉をつないでいる腱を包み、腱が滑らかに動くよう支える滑車のような働きをする組織です。腱鞘には、腱の動きを滑らかにしたり腱に栄養分を送ったりするための「滑膜性腱鞘」と、腱を抑える役割をする「靭帯性腱鞘」があります。
 腱鞘炎とは、これらの腱鞘が炎症を起こすことで動作時に痛みが出てしまう状態のことを言います。腱鞘炎は腕や肩でも起こり得ますが、多くは手首や指に発生し、使いすぎが原因と考えられています(特に酷使した心当たりが無くても発症する場合もあります)。近年では、スマホの操作による親指の腱鞘炎も増えているようです。また、関節リウマチ、全身性強皮症、痛風、糖尿病、反応性関節炎、淋菌感染症など、一部の疾患は腱鞘炎のリスクを高めます。女性の場合、エストロゲンの分泌が減少する更年期以降は腱鞘炎になりやすいと考えられています。

腱鞘炎の治療と回復
 軽度の腱鞘炎であれば、塗り薬を塗ったり非ステロイド系抗炎症薬を用いたり、サポーターや仕事量の調節によって手にかかる負担を軽くしたりすることで治まっていきます。ときには、腱鞘内にステロイドと局所麻酔薬を注射したうえで装具固定することもあります。再発を繰り返したり、痛みがあるまま放置していたりすると症状が悪化し、治りにくい状態に移行すると考えられています。場合によっては手術が治療手段となります。
 一方で、無治療でも8か月後には50%強のかたが回復するという報告*1もあります。

 特に炎症を起こしやすい傾向にある部位の症状に対しては、別に名称が付されているものもあります。その代表的なものがドケルバン病とばね指です。

ドケルバン病

 ドケルバン病は、手首付近の腱鞘炎です。親指を伸ばしたり大きく手を広げたりする時に使われる腱の部分に痛みが生じます。
 前述の “スマホの操作による親指の腱鞘炎” も、このドケルバン病です。また、赤ちゃんを長時間抱っこすることでドケルバン病になることもあります。親指を伸ばす腱や腱鞘を酷使することで炎症が生じ、手首や親指の動作時に痛みが出るようになります。

ばね指

 指を曲げる筋肉の腱が炎症を繰り返すと、炎症の起きた部位が徐々に分厚くなってしまい、腱と腱鞘の隙間が小さくなって腱が腱鞘の中に引っかかるようになってしまいます。その結果、自分の力だけでは指を伸ばすことが難しくなったり、指を弾くように急激に伸びたりするような状態(弾発現象)となります。この現象がある指をばね指といいます。
 腱や靭帯性腱鞘が変性して瘤のようになったり分厚くなったりしても、腱鞘滑膜が炎症によって腫れてしまっても、ばね指は起こります。一般的に、慢性のばね指を治療するには手術が必要であるとされています。 

腱鞘炎を放っておくと…… 

  • 湿布を貼る
  • 安静にする
  • 使い過ぎない
  • サポーターで保護する

 病院に掛かったかたは以上のような指導を受けたかもしれません。これらの対応は大切なことで、初期のうちに実行すれば腱鞘炎の回復の助けとなります。
 しかし、安静や使い過ぎないことが困難な環境に身を置いていたり、そのうち治るだろうと放置したりすると、やがて負荷をかけずとも痛みを生じて日常生活に支障をきたすようになってきます。ばね指など、場合によっては手術が必要な状態に陥いることがありますし、腱が変性して脆くなることで断裂のリスクが高まる可能性もあります。
 前述のとおり、腱鞘炎は放っておいても8か月後には50%強のかたが回復します。とはいえ、自分が50%強に当てはまるかどうかも分かりませんし、そもそも8か月間も痛みを我慢したくはないものです。
 腱鞘炎は早期に施術を開始することが改善への近道であると分かっています。放置せず、早めの対処が肝要です。

 

 

 

 

鍼が腱鞘炎に有効と言える根拠

 腱鞘炎に対する鍼の施術は国内外問わず広く行われており、有効性を示す論文も多数発表されています。

腱に対する鍼の施術効果

 Kuboらの報告*2によると、鍼の施術が損傷した腱の修復に寄与する可能性があるとのことでした。
 この研究ではアキレス腱に対して鍼を10分行い、その後30分間アキレス腱の血流量と酸素飽和度を測定しました。結果、鍼の挿入中は腱の血液量と酸素飽和度が施術前のレベルから大幅に増加し、その後の 30 分間も高いままだったとのことです。

ドケルバン病に対する鍼治療の有効性について

 Kinkingらが行ったランダム化比較試験(RCT)による検討*3では、68 名のドケルバン病患者を無作為に鍼治療をするグループとしないグループとに分け、鍼治療をするグループには2週間に5回の施術が行われました。このときの鍼は、患部局所(手首)ではなく、関連する経絡上(前腕)のコリや押さえて痛い部位に行っています。
 結果、鍼の施術が痛みを軽減し、手の握力とつまむ力の強さ、Q-DASHスコア(手の症状や能力の評価表)を改善することが分かりました。また、施術効果は施術終了後も10週間持続していました。

ランダム化比較試験(RCT)
 RCTは治療法などの効果を検証する試験のことで、研究対象者を2つ以上のグループに無作為に分けて行われます。RCTでは、患者も施術者も振り分けられるグループを選ぶことができません。グループ分けに研究者の主観が入り込まないため、得られた結果は信頼性が高いとされています。

ドケルバン病における鍼治療とステロイド注射との比較検討

 ステロイド注射は、腱鞘炎に対する強力な治療手段として知られています。Mohammadjavadらは、ドケルバン病における鍼治療と注射の有用性をRCTによって検討しました*4
 30 人の患者が鍼治療グループと注射グループとに分けられ、鍼治療のグループは30分間の施術を5回受けました。障害と痛みの程度を施術前と 2 週間後および 6 週間後にQ-DASHスコアとビジュアルアナログスケール(VAS) を用いて評価したところ、鍼治療は痛みの強さだけでなく、ドケルバン病に起因する機能障害も改善していることが分かりました。注射グループの方が患者の症状の改善率が高い傾向にありましたが、全体的な効果を経時的に評価した場合、グループ間の差は小さいもので、鍼治療の有効性も注射と同様に顕著であると結論付けられました。なお、鍼は手首周辺のツボである陽谿・列缺・太淵穴と、最大4か所の圧痛点に対して行われました。

ビジュアルアナログスケール(VAS)
 VASは、痛みの強度を測定するための視覚的評価スケールです。10cmの直線上に「0」を痛みがない状態、「100(あるいは10)」を、これ以上の痛みはないくらい痛い状態(これまで経験した一番強い痛み)として記し、現在の痛みがどの位置にあるかを指し示すことで評価します。

ばね指に対する鍼治療の効果

 井上らは、ばね指の患部に鍼をすることで弾発現象が改善されたと報告しています*5,6。鍼による局所血流の改善によって腱鞘の滑膜の炎症/腫れが軽減していると考えられ、鍼の持つ鎮痛作用も併せて、罹病期間が短いばね指への鍼は、治療手段として有効な可能性があると結論しています。

 腱鞘炎に対する鍼は腱鞘炎の患部局所のほか、筋肉や経絡的に関連のある遠隔部に行われます。
 腱の血流や酸素飽和量が増加したり種々の鎮痛機序が働いたりすることで、痛み・炎症・腫れの軽減と障害された機能の改善を期待でき、その効果はステロイド注射に匹敵します。また、発症早期の施術が望ましいと考えられています。

じねん堂の施術

まずは問診と検査であなたの腱鞘炎の状態を詳らかに

 大前提として、腱鞘炎は使い過ぎによって引き起こされると考えられています。しかし、どの程度で「使いすぎ」と呼ばれる状態になるかは個人差があります。それは筋肉や腱の強さやホルモン分泌の差によるかもしれませんし、使い方の微妙な違いによるかもしれません。
 どうして使い過ぎと呼ばれる状態になってしまったのかを探ることは、効果的な施術を組み立てるうえで非常に重要なことです。これには、確かな知識に基づいた問診と検査が欠かせません。

痛みと機能障害を早期に回復させる施術

 じねん堂は鍼灸院ですので、施術の中心は鍼灸となります。腱鞘炎に対する鍼灸の有効性は前出のとおりですが、実際にどのような鍼を行うかによって、施術の結果は大きく変わってきます。炎症を起こしている局所に鍼をしたり問題のある腱と動作に関係した筋肉に鍼をしたり、あるいは患部とはおおきく離れた特定のツボに鍼をしたりと、じねん堂はあなたの状態に最適と思われる手法で鍼をしていきます
 また、じねん堂は鍼に物理療法を組み合わせることで、より良い施術結果を目指しています。組織の修復が期待できる微弱電流(マイクロカレント)を鍼や表面電極に流したり、筋肉の弛緩や血管拡張、神経の興奮を抑えることが期待できる近赤外線(スーパーライザー)を照射したりします。もちろん、局所の保護が必要な場合は、装具やテーピングなどをご案内します。

再発防止のホームケアも念入りに

 多くの場合、ストレッチや日常での身体の使い方についてご案内します。やみくもに行っても効果は薄いので、フォームや力を加える方向など、コツの部分を分かりやすく伝えるよう心がけています。

 じねん堂でご案内しているストレッチや身体の使い方は、ごくごく一般的なものです。「病院では教えてくれない」とか、「プロスポーツ選手も行う」とかいった類のものではありません。むしろ、そういった表現で宣伝されているものこそ眉唾だとじねん堂は考えています。常に効果的な治療手段をエビデンス(科学的根拠)に基づいて行っているのが病院の医療ですから、病院で教えてくれないのなら教えるほどの効果が無いということかもしれません。また、プロスポーツ選手はスポーツのプロではありますが、施術のプロではありませんプロスポーツ選手が行っているからといって効果的とは限らないのです。カルトじみた整体師に洗脳されているだけかもしれません。
 じねん堂は、いわゆるスポーツ整形外科のリハビリ室に所属し、プロスポーツ選手のリハビリテーションに携わっていた者として、あなたに進言します。誇大広告に踊らされないようご注意ください
 仮に「病院では教えてくれなくてプロスポーツ選手も行っている手法」がそれほど優秀なのであれば、実施している施術者はぜひとも学会で発表し、医療の発展に貢献していただきたく存じます。そうすればより多くのかたが腱鞘炎の苦しみから救われるのですから。切に願います。

施術頻度と回数について

 施術は週2~3回の頻度で5回以上行われることが望ましいです。腱鞘炎に対する鍼灸の効果を検証した研究報告においてこのような頻度で施術を行っていることと、じねん堂の経験から導き出された数字です。
 施術頻度が高いのは、多くの腱鞘炎が「 “治す-壊す” のイタチごっこパターン」に陥っているからです。施術頻度を高くして、“治す”の後押しの回数をなるべく増やしたいのです。回数に関しては、5回で治癒するという意味ではなく、5回以上施術すれば大抵の場合は改善傾向になるということです。

 じねん堂は、確かな知識に基づいた問診と検査であなたの腱鞘炎の状態を詳らかにし、鍼灸と物理療法、そしてストレッチや生活指導などを適切に組み合わせて改善を図ります。

新規性や特殊性を謳う電気療法は鍼よりも有効なのか

 自院で採用している電気療法を、新規性や特殊性を謳って、「どこに行っても治らない腱鞘炎」や「湿布薬や安静では治らない腱鞘炎」を治す電気療法であると喧伝している施設が散見されます。特殊電気療法とされるのは、ハイボルテージ(高電圧パルス)療法やショックウェーブ(体外衝撃波・圧力波)療法が挙げられます。
 それは本当でしょうか。特殊電気療法は鍼灸よりも優れた効果を得られるのでしょうか。
 以下にふたつの電気療法の概要をお示しします。

ハイボルテージ(高電圧パルス電流)療法

高い電流刺激が深部に到達する。疼痛軽減、⾎流増加、炎症の抑制効果が期待できる。
痛みを伴う。
1940年代に考案された。

ショックウェーブ(体外衝撃波・圧力波)療法

圧縮空気とピストンによって生じさせた衝撃波を体表から与える手法。
疼痛軽減、血流増加、変性組織の破壊による二次的な組織修復効果が期待できる。
痛みを伴う。
腱鞘炎の治療に使用される拡散型ショックウェーブは、2015年に医療機器として承認された比較的新しい機器。

 これらの特殊電気療法が腱鞘炎の治療に有効であるとする報告は多数ありますが、鍼灸よりも有効であるという証拠はありません。電気療法も鍼灸も、疼痛軽減や血流増加、炎症の抑制、組織修復が期待される意味では同じと言えます。その程度がどれくらいかが問題になるかと存じますが、分からないというのが正直なところです。とはいえ、少なくとも鍼灸には、ステロイド注射に準じた効果が確認されています。
 電気療法の優れた部分は、鍼灸と違って使用に資格・免許や特別な技術が不要なことです。それが、病院や整骨院・整骨院による偽装整体院で採用されている大きな理由であると考えられます。
 腱の変性(元に戻らないもの)によるばね指に対しては、電気療法も鍼灸も効果を期待できません。外科手術が適応となります。
 特殊電気療法とはいえ、どんな腱鞘炎でも治癒できるわけではありません。鍼灸も電気療法も、数多ある施術方法の選択肢のひとつに過ぎず、病体の状況に合わせてほかの施術法との併用も考えながら適切に使用することが必要なのです。

さいごに

 長引く腱鞘炎はつまるところ、小さな怪我が繰り返されている状態です。鍼や電気療法などの物理療法を受けた直後に痛みが和らいだり関節の動きがスムーズになったりしても、怪我を消し去ることはできません。鍼や物理療法の刺激によって人体の鎮痛機構が活性化されたり、血流の増加や筋緊張の緩和が起こったりした結果、症状が弱まっているにすぎないのです。
 本当の意味での治癒は、施術後に始まります。
 怪我を治すのは、あなた自身に備わった治癒力です。鍼や物理療法は、あなた自身に備わる「治す力」を後押しすることができます。鎮痛や血流の増加や筋緊張の緩和がそれです。そして、怪我を繰り返さないための注意も必要です。じねん堂は、怪我を繰り返さないためのアイデアを提案することができます。

 怪我、特に繰り返されるものには早めの対処が必要です。
 長引く腱鞘炎でお困りなのであれば、なるべく早めにご予約ください。


基本施術料会員:4,950円
一般:6,600円
学生:3,300円
小中学生:2,750円
初回料2,200円
スーパーライザー
直線偏光近赤外線治療器であるスーパーライザーは、一般的な遠赤外線治療器よりも深部までエネルギーを到達させることができます。この性質を利用して、深部の血流を促進したり、神経節にアプローチすることができます。
腱鞘炎の場合、鎮痛・消炎・創傷治癒の促進を期待して幹部局所に照射します。
1回/550円
詳細は費用のページをご高覧下さい。

予約

059-256-5110
営業電話は固くお断りします

月~金 9時~21時
 土  9時~15時
日曜休業・祝祭日不定休

ウェブ予約
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免責事項

 鍼による施術は痛みや出血を伴う場合があります。また、以下のような場合、施術による変化が現れにくかったり、症状の“もどり”が早かったり、施術期間が⻑期に及んだり、施術することをお断りしたりすることがあります。鍼にはネガティブな側⾯があり、万能でもないことをご承知おきください。

構造上の問題による痛み
重篤な疾患による痛み
強⼒なあるいは多種の薬剤服⽤
⾼齢・衰弱による⽣理機能の低下
取り除けない物理的刺激要因
各種⼼理的要因

さらに詳しく

アクセス

〒514-1105 三重県津市久居北口町15-7
近鉄久居駅より徒歩15分/伊勢自動車道久居ICより車で5分
駐車スペース場常2台分あり
※看板がありませんのでご注意ください



【参考】

*1 Daniel McKee, Jan Lalonde, Don Lalonde. How Many Trigger Fingers Resolve Spontaneously Without Any Treatment?. Plast Surg (Oakv), 2018, 26(1), 52-54p.
*2 Kubo K, Yajima H, Takayama M, Ikebukuro T, Mizoguchi H, Takakura N. Effects of acupuncture and heating on blood volume and oxygen saturation of human Achilles tendon in vivo. European Journal of Applied Physiology, 109 (2010), 545-550p
*3 Kinking Leung, Oliver Chunho Ma,  Zongshi Qin, et al. Acupuncture for de Quervain’s tenosynovitis: A randomized controlled trial. Phytomedicine, 2022, 104, 154254.
*4 Mohammadjavad Hadianfard, Alireza Ashraf, Maryamsadat Fakheri, Aref Nasiri. Efficacy of acupuncture versus local methylprednisolone acetate injection in De Quervain’s tenosynovitis: a randomized controlled trial. J Acupunct Meridian Stud, 2014, 7(3), 115-121p.
*5 井上 基浩, 中島 美和, 北條 達也, 糸井 恵, 北小路 博司. 成人弾発指に対する鍼治療の効果—Visual analogue scaleによる検討—. 日本温泉気候物理医学会雑誌. 2013, 76(4), 263-272p.
*6 Inoue M, Nakajima M, Hojo T, Itoi M, Kitakoji H. Acupuncture for the Treatment of Trigger Finger in Adults: A Prospective Case Series. Acupuncture in Medicine. 2016, 34(5), 392-397p.

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