頭痛

◆ このページを読み進める前に ◆

 もし、あなたに起こっている頭痛が次に挙げるようなものならば、鍼灸院のホームページを⾒ている場合ではありません。すぐに脳神経外科や脳神経内科を受診して正確な診断・処置を受けてください。

  • とつぜん起こって短時間でピークに達した強烈な頭痛
  • これまでに経験がないひどい頭痛
  • 発熱を伴う頭痛
  • ⼿⾜の⿇痺やしびれを伴う頭痛
  • 数週間かけて悪化してきている頭痛
  • 喋りにくさや物忘れが出てきている

 これらは脳や⼤きな動脈の異常による危険な頭痛である可能性があります。鍼や整体では、たとえ奇跡が起こっても治せないものです。

 あなたの頭痛が上記の状態でないのであれば、あるいは上記の症状があっても脳や⼤きな動脈の異常が除外されているのであれば、じねん堂の鍼灸が、きっとお役に⽴てることと存じます。

このような症状ならば、鍼灸の受療を選択肢に!

 以下のような頭痛であれば、鍼灸が改善を得意としているものであると考えられます。

  • こめかみから⽬にかけてズキンズキンする頭痛
  • 後頭部や頭全体が締め付けられるような頭痛
  • 数時間から⻑いときは数⽇続く頭痛
  • ひどいときには吐き気がする
  • 姿勢の悪さを⾃覚している
  • めまいを伴うことがある
  • ⾸や肩のコリが強い
  • 眼精疲労がある
  • 薬が効かない

 頭痛の中で最も頻度の⾼い緊張型頭痛。20〜40歳代の⼥性に多い⽚頭痛。これらふたつの頭痛に代表される慢性の頭痛に対して、鍼はその威⼒を発揮します。 三重県津市のじねん堂はり灸治療院では、頭痛改善に強みを持つ鍼を施術の中⼼としながら、運動療法を併⽤したりホームケアをご案内したりすることで、早期改善や再発の防⽌を図っています。

患者様の声

 じねん堂で実際に施術を受けられた⽅から、次のような⼝コミをいただきました。

頭痛姉 さま

頭痛(側頭部)と肩こりに⾼校の時から悩まされ、整形、マッサージ、整体などをわたり歩いてじねん堂さんにたどり着きました。 頭痛なのに⼿に鍼をうつことに驚き、結構深く刺すことに驚き…。 刺した瞬間に頭痛が引いていくことにさらに驚き。 5分ごとに頚や肩を動かすうちに、痛みが全くなくなってしまいました。 セルフケアも教えてもらえるのでオススメです。口コミサイトから引用

施術の実例

 頭痛の施術の事例を短く紹介します。1回の施術で頭痛が無くなることもありますが、大抵は紹介している事例のように複数回の施術を必要とします。

事例1

 3日に1回のペースで頭痛薬を服用し、他の症状もあることから服薬量が多く、副作用にも悩まれていた事例。
 頭痛は頚部の筋緊張からくるものと思われたので、経絡治療を行うことで全身状態の改善を期待しつつ、頚部局所に鍼をして筋肉を緩めました。また、姿勢のエラーがあったため、改善のための簡単なエクササイズをご案内しました。
 週1回、計9回の施術で頭痛は治まりました。

事例2

 こめかみから側頭部、後頭部および額の締め付けるようなドクドクした痛みと、⽬尻のあたりのズキズキした重たい感覚、⽬の開けづらさ、吐き気を訴えた事例。緊張型頭痛と⽚頭痛(偏頭痛)の併発例と思われました。
 董氏楊氏奇穴による遠隔部からのアプローチを行なったところ、5回の施術でほとんど痛みの無い状態となり、施術終了となりました。


頭痛の種類

 慢性の頭痛の中でも発⽣頻度が⾼く、じねん堂で施術する機会も多い、緊張型頭痛と⽚頭痛(偏頭痛)について解説します。

1.緊張型頭痛

 後頭部を中⼼に、頭の両側、ひどいときは頭全体がしめつけられるように痛む緊張型頭痛。
 その発⽣には、⾝体的・精神的なストレスが複雑に関係していると考えられています。
猫背などの不良姿勢や⻑時間のパソコン作業によって頭から肩にかけての筋⾁が緊張し、⾎流が悪くなることで神経が刺激されて痛みを引き起こすのです。同じ姿勢を継続することで負担がかかりやすいわけです。特に⾸の筋⾁が弱い⼥性は頭部をしっかりと⽀えることができず、頭痛を引き起こしやすい傾向にあるようです。
 また、精神的なストレスが原因で頭痛を発症するケースもあります。精神的に緊張した状態が⻑期間続くことで、脳の痛みを調整する部位が機能不全を起こして頭痛を引き起こしたり、知らず知らずのうちに⾸や肩に⼒が⼊ってしまって筋⾁や神経の⾎流が妨げられ、頭痛になってしまったり。精神的ストレスを原因とする緊張型頭痛には、⽣真⾯⽬な性格や⼏帳⾯さを持った⼈がかかりやすいと⾔われています。
 じねん堂では、鍼によって⾎流を改善させたり筋⾁をほぐしたりするとともに、副交感神経を優位にすることでリラックス状態を作り出して対処します。もちろん、良い姿勢(肩や⾸に負担のかかりにくい姿勢)をとるためのエクササイズも有効とされています。

2.⽚頭痛(偏頭痛)

 頭の⽚側のこめかみから⽬にかけて、ときには頭の両側や後頭部にズキンズキンと脈うつような痛みを呈するのが、⽚頭痛(偏頭痛)の特徴です。痛みは数時間から⻑い場合は2〜3⽇間続き、寝込んでしまうこともあるほど⾟いものです。
 ⽚頭痛(偏頭痛)は、何らかの理由(低気圧の接近、緊張がとれて急にリラックスしたときなど)により、脳の⾎管が急激に拡張することで起こりるとされています。
 具体的な原因としては、精神的ストレス・⼈込みや騒⾳などの騒がしい環境・⼥性の場合はホルモンの変動などが挙げられます。とはいえ、⽚頭痛ついては不明な部分が多く、はっきりとは全容を解明されていません。近年になってようやく、三叉神経が関与していると分かってきた程度です。

 じねん堂では、鍼をすることで起こる脳からの鎮痛物質(βエンドルフィンなど)の分泌を利⽤して痛みを和らげようとするほか、東洋医学的な考えに基づいた施術によって、精神的ストレスへの耐性が高まったりホルモンの変動が穏やかになったりすることを期待します。また、緊張型頭痛同様に⾸や肩のコリが強いこともありますので、これにも同様に対処していきます。もちろん、⽣活上の注意点をご案内することも施術に含まれます。

 「首の骨・骨盤がゆがんでいるから片頭痛になる」
 「片頭痛を根本(こんぽん)治療するなら頚椎・骨盤矯正」
 このような言葉に呪縛されてはいませんか?
 長期間、矯正を行う施設に通院してはいませんか?
 ⽚頭痛(偏頭痛)は、⾸の⾻や⾻盤のゆがみが原因で起こる病気ではありません。したがって、それらを矯正すれば⽚頭痛が治るなどということもありません。
 誰でも多少は⾻格の左右差や傾きがあります。それらが残ったままでも、ほかの要素にアプローチすることで⽚頭痛(偏頭痛)は楽になります。
※頚椎のゆがみのせいで椎骨動脈の血流が悪くなって片頭痛が起きるという意見もあるようですが、あくまで整体師の唱える仮説であり、医学的な根拠はありません。また、この文章に、頚椎・骨盤矯正そのものを否定する意図はありません

頭痛を放っておくと……

 頭痛を我慢して放置していると、負のスパイラル、悪循環に陥ってしまうことがあります。

  • ⾸や肩のコリからくる頭痛をグッと我慢することで、余計に⾸や肩の筋⾁が緊張し、頭痛を強く頑固なものにしてしまう。
  • なかなか治らない頭痛のせいで仕事が思うようにできなくなり、そのことが精神的ストレスとなって⾃律神経の働きを害し、頭痛をさらに強めてしまう。
  • 頭痛によって活動量が減ることで筋⾁量も減ってしまい、さらに⾸や肩への負担が増えて頭痛を強くしてしまう。
  • 頭痛が起こることへの不安や恐怖から精神的な症状が出てきて、頭痛をより強く感じるようになる。

 “頭痛あるある”とでも⾔いたくなるくらい、遭遇するストーリーです。
 じねん堂のような鍼灸院に来院されるかたは、すでに病院→整体・マッサージと通っていることが多いので、おのずと悪循環に陥っている患者が多くなり、施術期間も⻑くなりがちです。⽚頭痛(偏頭痛)と緊張型頭痛を併発してしまっている事例も少なくありません。
 冒頭にお⽰しした“やばい頭痛”を病院での診断で除外して、薬物療法をしつつ、早い段階で鍼灸にかかっていただくことが、改善への近道かと存じます。

 ◆ 薬のせいで頭痛になる?

 緊張型頭痛や⽚頭痛(偏頭痛)のかたが鎮痛薬を過剰に使⽤すると、連⽇のように頭痛が起こるなど、さらに頭痛が悪化してしまうことがあります。

 これを薬剤の使⽤過多による頭痛とか、薬物乱⽤頭痛といいます。

 薬剤の使⽤過多による頭痛では、痛みに対する不安から薬を多めに飲んだり、頭痛がないのに予防的に薬を飲んだりを繰り返すことによって薬の効果が弱くなり、頭痛がひどくなって(強く感じて)、さらに薬を飲む……という悪循環に陥ります。
 薬剤の使⽤過多による頭痛にならないためにも、⾃⼰判断で薬を飲むことはやめて、都度、主治医に相談することをお勧めします。薬剤の使⽤過多による頭痛の治療は、鎮痛薬の乱⽤をやめることで7割に改善がみられ、3割が再発するといわれています。場合によっては予防薬の使⽤や⼊院治療が⾏われます。

 ⼤量の薬を服⽤されている⽅は、鍼の効果が発現しにくい傾向にあります。我々鍼灸師が断薬や減薬、服⽤している薬の量の変更を患者に指⽰することは法的に許されておりませんが、薬の服⽤履歴などから主治医への相談を提案することは、あるかもしれません。頭痛に対して鍼灸と薬物治療を併⽤することで、薬の服⽤量を減らすことができると、複数の研究から明らかになっています。鍼の効果が発現できる程度に薬の量を減らし、鍼の効果でさらに薬を減らす。
 薬剤の使⽤過多による頭痛には、このような施術経過が望めると考えられます。

鍼が頭痛に有効と言える根拠

 頭痛に対する鍼の効果については多くの治験が発表されています。
 これらの研究を⼀定の基準をもとに集め、吟味し、要約した報告をシステマティックレビューと呼ぶのですが、このシステマティックレビューにおいて、鍼灸は頭痛に有効であると確認されています。以下に、コクラン共同計画によるシステマティックレビュー(コクランレビュー)を要約してお⽰しします。※システマティックレビューは医療の分野において治療法の有効性を確かめるために⽤いられ、いくつかのある⼿法の中でも最も信頼度が⾼いものの⼀つとされています。

◆ 緊張型頭痛
 2349⼈の成⼈を対象とした12件の治験を吟味した。
 鍼治療は特に6回以上の施術において、⾼頻度の発作性または慢性の緊張型頭痛の治療に有効であることが⽰されていた。また、鍼治療の効果は6か⽉後にも存在していた。

◆ ⽚頭痛(偏頭痛)
 4985例を対象とした22件の治験を吟味した。
 治療前に平均で1カ⽉当たり6⽇の⽚頭痛がある⼈において、鎮痛剤のみの治療を受けた⼈は5⽇に減少し、頭痛の予防薬を使⽤したものは4⽇、鍼治療を受けた⼈は3⽇半に減少した。鍼治療は、頭痛の対症療法(薬物療法など)に追加することで頭痛の頻度を減らことができ、少なくとも頭痛の予防薬と同様に効果的であることが⽰唆された。


 コクランレビューの中にある12件及び22件の治験にじねん堂と全く同じ⼿法があるかは不明ですが、全体的にみて、鍼灸は頭痛に有効と考えて差し⽀えないと⾔えます。
 じねん堂が頭痛の鍼灸施術に於いて主に⾏う「遠隔治療」に関してなら、国内であれば⽯丸ら(2003)の報告があります。この報告は、合⾕という⼿のツボに鍼をすることで、前額、腹部、下腿の痛覚閾値の変化が起こったというもの。平たくいえば、合⾕への刺激で頭痛(おでこの痛み)・腹痛・スネの痛みを軽減できたということです。
 じねん堂はこれまでの臨床経験や実績から、レビューやほかの報告と同様に、鍼は緊張型頭痛と⽚頭痛(偏頭痛)のいずれに対しても鎮痛効果があり、鎮痛薬の量を減らすことができ、再発防⽌にも有効であると考えています。

頭痛を改善するじねん堂の施術

 じねん堂で⾏う頭痛改善の施術はどのようなものか、紹介します。

鍼で頭痛を改善

 じねん堂は鍼灸院であり、鍼が鎮痛を得意とすることを知っていますので、先ずは鍼を使った施術を⾏います。とはいえ、頭に直接鍼を刺すことはありません。
 じねん堂の鍼は遠隔治療。頭から離れたツボに鍼をすることで頭痛の改善を図ります。前出の報告のように、合⾕の近くやふくらはぎのツボに鍼をすることもありますが、じねん堂が主に採⽤している⼿法である董⽒楊⽒奇⽳独⾃の、⼿の指や⾜のツボに鍼をすることが多いです。

また、慢性の頑固な頭痛に対しては、刺絡(刺⾎)と呼ばれる特殊な⼿法を⽤います。この⼿法に関してのみ、患部の近くに鍼をすることがあります。
 じねん堂では、痛みの部位、痛みを引き起こす要因、そして全⾝の状態を慎重に観察し、鍼をするツボを選んで施術しています。

運動で頭痛を改善

 海外で⾏われた研究(Andersonら, 2017)によると、頭痛症状がある者に対して週1時間、監視下で⾸と肩の筋⼒トレーニングを⾏うことによって、20週後の鎮痛薬の使⽤量を減らすことができたそうです。つまり、パーソナルトレーニングで頚や肩のプログラムを実施すると、⻑期的に頭痛の症状を和らげることができるということです。
 じねん堂では主に鍼を⽤いて頭痛を減らしつつ、⾸や肩の⾎流を促したり筋⾁をほぐしたり、姿勢を保持する能⼒(多少の時間なら同じ姿勢をしていても負担とならない能⼒)を⾼めたりすることを⽬的に、パーソナルトレーニングをお勧めすることがあります。
 なお、頭痛が運動で悪化することもありますが、緊張型頭痛であれば、強度を調整することで対処できます。適切な強度であれば、運動は頭痛に対して好ましい影響を与えます。脳や⼼臓・⾎管の問題が疑われる場合は、運動を中⽌し、病院での検査を受けていただくこととなります。(運動で頭痛が悪化するか否かは施術前の問診でも確認します)

⽣活指導で頭痛を改善

 頭痛でじねん堂に来院される⽅の多くが、すでに⾃分⾃⾝で調べたり病院で指導された頭痛対策を講じていらっしゃいます。頭痛予防の体操もその⼀つですし、⽚頭痛(偏頭痛)であれば、まぶしい光・強いにおい・⼈混み・騒⾳・急な温度変化・飲酒・精神的なストレスなどを避けたり、睡眠時間や睡眠の質を調整したりが挙げられます。
 これらを⼀つ⼀つ⾒直し、必要であればアドバイスをしています。
 もちろん、⽇常⽣活上の対策を講じたことがないかたには、実⾏しやすいものを⼀緒に考え、提案しています。

◆ アドバイスの例
 
 枕に関することは、頻繁に相談を受けることの⼀つです。幾種類もの枕を購⼊したりオーダー枕を作ってみたりと、皆さん⼤変苦労されているようです。
 頭痛を改善するためには低い枕でなければならないと考えていらっしゃる⽅が多い印象を受けますが、実は、そうではありません。枕は⾼くても良いですし、それが楽ならば、肩の下に枕を⼊れても構いません。整体などで「巻き肩が頭痛の原因」と⾔われたことを理由に肩の枕を嫌がるかたもありますが、寝ている時に対策したって⼤した効果はありません。巻き肩には、⽇中の姿勢に気を付けたりエクササイズで姿勢を保てるようにしたりの⽅がよっぽど有効です。

 眠るときは、とにかく安楽な姿勢で!

 枕で頭痛を改善するのではなくて、寝ている時の姿勢が頭痛に繋がらないように枕を利⽤すると考えましょう。

◆ さいごに

 ここまでお⽰ししてきたように、じねん堂は頭痛に対して、鍼灸を中⼼とした多⾓的なアプローチを⾏っています。そして頭痛への対処は、なるべく早く、そして正確な知識に基づいて⾏われるべきであると考えています。
 治らないからと諦めず、忙しいからと我慢せず、頚椎や⾻盤の歪みといった呪いの⾔葉にとらわれず、どうぞじねん堂へお越しください。
 経験的にも、科学的にも、頭痛に有効だと思われる⼿法を準備して、あなたの来院をお持ちしています。


費用

会員施術料 4,950円
一般施術料 6,600円
初回料別途 2,200円

その他オプション・割引あり
初回60~90分程度
2回目以降45分程度

さらに詳しく

予約

059-256-5110
営業電話は固くお断りします

月~金 9時~21時
 土  9時~15時
日曜休業・祝祭日不定休

ウェブ予約
予約ページは新しいタブで開きます
免責事項にご同意のうえ、ご予約ください

免責事項

 鍼による施術は痛みや出血を伴う場合があります。また、以下のような場合、施術による変化が現れにくかったり、症状の“もどり”が早かったり、施術期間が⻑期に及んだり、施術することをお断りしたりすることがあります。鍼にはネガティブな側⾯があり、万能でもないことをご承知おきください。

構造上の問題による痛み
重篤な疾患による痛み
強⼒なあるいは多種の薬剤服⽤
⾼齢・衰弱による⽣理機能の低下
取り除けない物理的刺激要因
各種⼼理的要因

さらに詳しく

アクセス

〒514-1105 三重県津市久居北口町15-7
近鉄久居駅より徒歩15分/伊勢自動車道久居ICより車で5分
駐車スペース場常2台分あり
※看板がありませんのでご注意ください

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