【パンパン】足のむくみに有効とされるリンパマッサージについて【ゴリゴリ】

 足のむくみといえばリンパを思い浮かべる方が多いかと存じます。そして、ゴリゴリ痛いリンパマッサージ。

リンパセラピスト

リンパ(管)が詰まってますね

などと言われながら、グリグリ扱かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。施術後に内出血をしている事例を見たこともあります。

 ところで、そのリンパマッサージは本当にリンパ管の滞りを改善させているのでしょうか。
 そしてそもそも、足のむくみはリンパ管が詰まったことによるものなのでしょうか。

 因みに、リンパを “流す” のであれば

  • 痛いほど押さない
  • 素早く摩るらない
  • きついタイツだけでは不十分 今回は紹介しませんが圧迫とエクササイズが必要

これらは非常に基礎的な知識とされることです。
 きちんとしたリンパマッサージ(以下、区別するためにリンパドレナージと表記します)は決して痛くはありませんし、受療後は羽が生えたように足が軽くなります。
 私自身、受療するだけでなく、運動療法・機能訓練のスキルアップの一環として医療リンパドレナージの講習を修めていますので少し詳しく紹介しますと、まず大前提として、リンパを “流す” のであれば、その手技はあくまで軽く、台所用スポンジがつぶれる程度の軽さで、皮膚をスライドさせるように少しずつ、ゆっくり且つリズミカルに動かすことが必要です。なぜならリンパ液の流れるリンパ管は非常に薄く柔らかく、強く押さえると容易に潰れてしまうからです。潰れると言うことは、上手く流れないということですし、場合によっては組織に損傷・炎症を与えかねません。余計に腫れてしまう可能性もあります。

リンパセラピスト

うちの痛いリンパマッサージで、ちゃんと脚が細くなっています!
これこそ、詰まったリンパが流れた証拠です!
お客様も満足されています!

 リンパ管が本当に詰まってリンパ液が流れていかないのなら、それはリンパ浮腫です。ものすごく腫れます。(ぜひ、インターネットで検索してみてください)
 また、リンパマッサージと称する強い手技で足が細くなったとしても、それはいわゆる “リンパの詰まり” とは関係のない部分での現象かと思われます。リンパ管を流れるリンパ液ではなく、細胞と細胞の隙間に存在する液体(組織液:組織間液・間質液)の移動が起こったのでしょう。なお、組織液は血液に含まれる液体成分が毛細血管から染み出したもので、細胞との間で栄養分や老廃物の交換を行います。 大部分は再び毛細血管に戻って血液となり、一部はリンパ管へ流れ込んでリンパ液となります。

 つまり、脚は細くなるし顧客も満足するかもしれませんが、リンパ(管)は詰まっていないのです。

そのナントカ液をリンパ管に導くのがリンパマッサージです!

 そうかもしれませんが、痛みが出るほど強い手技でゴリゴリ施術している時点で前提が崩れています

 ご理解いただけましたでしょうか。

「リンパ(管)が詰まっている」という表現にせよ「リンパマッサージ」という名称にせよ、強い刺激の手技にはリンパ管もリンパ液も関係ないうえ、実際リンパ管が詰まって引き起こされる症状(リンパ浮腫)として正式なものが別に存在するため、顧客に分かりやすく伝えるための方便としても不適切なのです。個人的には「骨盤が歪んでいる」や「骨盤矯正」よりも質が悪いと考えています。

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