患者
10代 男性。
10日前、サッカーの試合中に空中で押され、着地の際に右足首を捻ったとのこと。直後は足をつくことができないほど痛く、くるぶしの周囲が腫れたそうです。内出血はありませんでした。
整形外科では剥離骨折の可能性は否定されましたが、小学4年時にも右足首を捻挫しており、その時に剥離骨折していたかもしれないとの見解を示されたとのことでした。
じねん堂来院時には外くるぶしの上に痛みがあり、右足で踏み込んでから後ろに体重をかけると「足首が外れそうな感じ」がする状態でした。ふくらはぎの筋緊張が高く、圧痛もありました。靱帯断裂の可能性や関節の不安定性を調べるテストを行ったところ、部分断裂の可能性が示唆される所見をみとめました。また、関節の動きも不安定でした。
施術・経過
【1回目】
可動域と痛みの観察のための他動的な関節運動を行ったところ、これがモビライゼーションのように働いたのか、ふくらはぎの筋緊張が緩み、体重をかけた際の「外れそうな感じ」も無くなってしまいました。(足関節捻挫以外にも「関節の症状が検査で改善」は度々経験します)
鎮痛と局所の血流改善を目的に、董氏楊氏奇穴による遠隔施術と足関節部へのスーパーライザー照射とを行いました。
【2回目】
10日後。
試合には2日間出場できたとのこと。
エコー(超音波診断装置)で見てくれる整骨院に行ったら「短いほうの靱帯が部分的に断裂している」と言われ、毎日電気を当てに通っておられるようでした。足首の痛みは「大分マシ」になっていました。足関節に対しては、董氏楊氏奇穴による遠隔施術を行いました。
左の太ももが張ってくると膝が痛くなるとの訴えがあったので、いくつかの所見をとったあと、太ももに対しての鍼通電と、膝の下(膝蓋腱あたり)へのスーパーライザー照射を行いました。
柔道整復師がエコー観察の結果『靭帯が切れている』と発言したのであれば、医行為(診断)である可能性があります。関係法規上、柔道整復師には許されていません。つまり違法行為です。
「切れていることを示唆する所見が見られる」とか、「切れている可能性がある」なら問題ないとされていますし、大抵の柔道整復師の先生はこのように発言されているはずです。
とはいえ、そうであったとしても、患者さんは「切れている(と言われた)」と、捉えてしまいがちです。本事例の場合がどちらに該当するのかは分かりません。
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