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起立性調節障害(OD)に対する鍼灸 ―施術所選びのヒント―

 中学にも高校にも「朝礼」というシステムが無かった鍼灸師、西出隆彦です。

 さて、皆さんは座っていたところから急に立ち上がろうとして、めまいや立ちくらみを起こした経験はありませんか。あるいは、長い時間立っているうちに気分が悪くなってきて、汗をかいてきたり立っていられなくなったり、時には気を失ったりとか。
 これらは一般的に脳貧血と呼ばれる症状です。
 血圧が低下して脳に血液が回りにくくなることで引き起こされると言われています。健康な人でもたまにありますが、これが頻回かつ強い症状で繰り返されると日常生活に支障が出てしまいます。
 そしていわゆる思春期に、めまいや立ちくらみを主とした一連の症状を呈する状態を、起立性調節障害(以下OD)と呼びます。めまいや立ちくらみのほかには、頭痛・動悸・息切れ・食欲不振・腹痛・倦怠感・睡眠障害など、さまざまな症状が現れます。過換気症候群・全般性不安障害など、別に病名がつく場合もあります。
 ODは急激に身体が発育する思春期において、その発育の急激さゆえに自律神経の働きがアンバランスになった状態だと考えられています。自律神経の交感神経が働くべき時に働いてくれないことが、ODの種々の症状を引き起こすのです。したがって、“自律神経の働き” とくれば鍼灸の出番ではあるのですが、もしODについて施術内容を問い合わせた際に、

鍼灸で自律神経のバランスを調整します。
交感神経を下げて、副交感神経を上げるんです!

 このような答え “だけ” が返ってきたら、その鍼灸院には掛らない方が良いかもしれません。自律神経という言葉を使うのであれば、バランスとは何なのか、なぜ副交感神経を上げる(優位にする)ことで、交感神経が働くべき時に働いてくれないODを改善することができるのか、説明してくれる鍼灸院を選びましょう。

 なお、ODの場合、じねん堂においては施術期間が長期に及ぶことの多い印象です。良くなったり元に戻ったりをくり返しつつ、少しずつ改善していきましょう。

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