自律神経症状（起立性調節障害ほか）

患者

　10代 女性。
　小学5年生のころから気圧の変化やストレスによって吐き気やめまいを覚え、病院に罹ったところ起立性調節障害の診断を受けたとのこと。6年生になると肩こりを自覚し、ときどき頭痛を起こすようにもなっていました。中学2年生の秋ごろから症状が強くなり、高校入学後は便秘の症状もあるとのことでした。
　現在大学受験をひかえており、気分の悪さ・めまい・吐き気・便秘・強い倦怠感・頚肩部の凝り感・頻度を増した頭痛にお悩みでした。

施術・経過

　症状が多岐に亘るため、全体の調子を整える目的で経絡治療を行いました。施術頻度は週1回としました。
　2回目の施術後、全体的に症状が軽くなり、3回目までの1週間のなかで気分が悪くなったのは1回で、それもすぐ治まっていったようでした。
　4回目の施術時には便秘、めまい、吐き気は無くなり、頚肩部の凝り感と少しの頭痛が残っている状態となりました。長時間机に向かっていることによる不良姿勢の定着が頚肩部の症状を強くしてしまっていると考え、勉強の合間やふろ上がり等にできるような簡単なエクササイズを指導しました。
　自宅でのエクササイズを実行したところ、頚肩部の症状も和らいだようでした。

施術者のコメント
　受験生の体調不良に対して治療を行った事例です。比較的早く症状が寛解しています。
　小学校高学年から思春期にかけて起こる起立性調整障害は、自律神経機能に働きかける経絡治療により改善を期待できる症状のひとつです。

患者様の声は、1クール(2か月)の施術を継続したあと、施術を終了あるいは延長するタイミングで頂戴しています。あくまで個人の感想であり、すべてのかたに同様の施術効果を保証するものではありません。

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