腰痛（長引くぎっくり腰・椅子から立ち上がる時や前かがみの姿勢）

患者

　40代 女性。
　朝起きた時や椅子から立ち上がる時の腰痛を訴えました。
　2か月前に発生したぎっくり腰が徐々に治まりつつあったところ、2週間前と1週間前にふとした動きから増悪し、今に至るとのこと。朝、そして前かがみ（顔を洗う動作）の姿勢で「どうしようもない痛み」に襲われ、生理の時に強くなる気がし、イライラを伴うようでした。
　また、腰臀部の筋肉の緊張に左右差が顕著でした。日常生活での動作について聴取したところ、典型的とも言えるエラー（動かし方の癖）が見受けられました。

施術・経過

　腰臀部の筋肉にピンポイントの反応が無く、「朝・前かがみ・生理・イライラ」などの東洋医学的な共通点を想起させる訴えがあったので、経絡治療を中心とした施術を行いました。
　1回目の施術終了時点で立ち上がり動作がかなりスムーズになり、立位姿勢も改善していました。初回のみ腰にテーピングを貼付しました。
　2回目の施術は10日後。朝や前かがみになった時の腰の痛みはあるものの、痛みが出てもすぐに治まっていく状態で、「気になる度」は初回が10であれば現在は1になっているとのことでした。戻りかけた筋緊張を緩めることを主体に施術を行い、ストレッチング等の簡単なエクササイズも指導しました。
　2回目以降は1～2週間に1度の頻度で施術を継続し、6回の施術を行いました。経過中、生理周期による増悪はなく、腰が気になる頻度も「偶に」となり、その際の「気になる度」も、0.3ほどとのことでした。

施術者コメント
　通常のぎっくり腰ならば1週間から10日で治まっていくものですが、本事例では長引いたり増悪を繰り返したりしていました。骨折や隠れた大病が無い場合、その大きな要因は日常生活における動かし方の癖であると考えられます。今回指導したストレッチは、一般的なじわじわと伸ばすものだけでなく、任意の筋肉を意識することを目的に短時間で動きを伴ったものもありました。症状の寛解と、再発し難い姿勢の習得に一役買ったと感じています。

　患者様の声は、1クール(2か月)の施術を継続したあと、施術を終了あるいは延長するタイミングで頂戴しています。あくまで個人の感想であり、すべてのかたに同様の施術効果を保証するものではありません。

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