三重で不妊に悩むあなたへ ~鍼灸でできる“体質改善”とは?~

 不妊治療を始めたものの、なかなか結果が出ず、焦りや不安を感じていませんか? 検査結果が思わしくなかったり、治療のステップアップを迫られたりする中で、「このまま進んで本当に妊娠できるのか」と立ち止まってしまう方も多くいらっしゃいます。この記事では、三重県で不妊に悩む女性が鍼灸によってどのように“身体の状態”を整え、妊娠に向けたコンディションを高めていけるのか、東洋医学と現代医学の視点を交えて、事例とともに詳しくご紹介します。

不妊に悩む方に多くみられる身体の傾向とは?

 不妊治療を受ける方の多くが、体調に関するいくつかの共通した傾向を抱えています。「冷え性」「慢性的な疲労」「月経不順」「基礎体温の乱れ」「ストレス過多」「睡眠の質の低下」などです。これらは日常生活に支障をきたすだけでなく、妊娠の成立や維持に影響を及ぼす可能性があります。
 とくに「冷え」は、東洋医学でも重要視される状態のひとつです。冷えがあると血流が滞り、子宮や卵巣への栄養やホルモンが届きにくくなり、排卵障害や子宮内膜の発育不全などを引き起こすことがあります。また、体温の低下は自律神経や内分泌のバランスを乱し、月経周期を不安定にする要因ともなります。
 三重県は自然が豊かである一方、年間を通じて寒暖差が大きく、朝晩の冷え込みや湿気の強さもある地域です。こうした環境要因が体調に影響を与えやすいのは確かです。したがって、妊活においてはまず自分自身の「身体の状態」に目を向け、妊娠に適したコンディションづくりをしていくことが大切です。

「体質改善」という言葉の再定義

 鍼灸院のホームページや健康情報ではよく「体質改善」という言葉が使われますが、この言葉には注意が必要です。もともと「体質」とは、医学的に明確な定義があるわけではなく、個々の身体の傾向や性質、病気へのなりやすさ、代謝やホルモンバランスの特徴などを広く指す曖昧な言葉です。
 この記事では、「体質改善」という言葉を「血流・自律神経・ホルモン環境といった妊娠に関わる身体の機能やバランスを整えること」として扱います。つまり、変えられない体質を“根本から変える”のではなく、「妊娠しにくい状態」を「妊娠しやすい状態」に近づけるサポートを行うのが鍼灸の役割であると考えます。

鍼灸がアプローチできる“身体の状態”

 鍼灸は、経絡(けいらく)と呼ばれる全身の気血の流れに基づいて、身体の働きを調整する施術法です。現代医学の視点から見ても、鍼灸は自律神経や内分泌系、血液循環に対して影響を与えるとされており、不妊に関係する以下のような作用が期待されています:

  • 骨盤内の血流改善
    鍼刺激により卵巣・子宮周囲の血流が改善し、卵胞発育や内膜肥厚に寄与します。
  • 自律神経の安定化
    ストレスにより乱れがちな交感神経・副交感神経のバランスを整え、ホルモン分泌に良い影響を与えます。冷え症状の緩和も期待できます。
  • ストレス軽減
    不妊治療に伴う精神的なプレッシャーに対し、鍼灸によるリラクゼーション効果が心の安定につながります。

 これらの効果はすぐに数値に現れるものではないかもしれませんが、継続的な施術を通じて患者自身が「冷えにくくなった」「周期が整った」「眠りが深くなった」といった実感を持てることが多いです。

鍼灸で“整える”ことの意味

 多くの患者が、「治療がうまくいかないのは体質のせいでは」と不安に感じることがあります。しかし実際には、「体質」そのものが問題なのではなく、「体調や身体の働き」が妊娠にとってベストな状態に整っていないだけというケースが少なくありません。
 鍼灸はその“整える力”を引き出す手段です。施術の目的は、「妊娠するかしないか」を直接左右するのではなく、身体が本来持っている妊娠する力が働きやすい状態に導くことです。
 東洋医学では「気・血・水」の巡りを重視し、これらのバランスが整っている状態を“健康”とみなします。たとえば、気虚(エネルギー不足)、血虚(血の不足)、瘀血(血の停滞)などの状態は妊娠の妨げになると考えられ、鍼灸ではそれらを調整することを目指します。もちろん、「気・血・水」はあくまで東洋医学の概念であす。実際に人体へ作用するのは、鍼の刺激であり、引き起こされた生理反応によって、自律神経や内分泌、血流に変化が生じます。その結果、身体が本来持っている妊娠する力が働きやすい状態に導かれるのです。

三重県で実際に鍼灸を受けた方の声

 実際に三重県内の鍼灸院(例:じねん堂)に通っている患者さんからは、以下のような声が寄せられています。

  • 「毎回の施術後、下腹部が温まり、夜も深く眠れるようになりました」
  • 「基礎体温が整ってきて、二相性がはっきりするようになりました」
  • 「採卵しても空胞ばかりだったのに、2度目でグレードの良い胚が得られました」

 もちろん、こうした変化がすべて鍼灸のみによるものとは断言できませんが、鍼灸が患者の身体づくりの一端を担っていることは確かです。

通う頻度や期間の目安

 不妊に関する鍼灸では、月経周期に合わせた週1回の通院が一般的です。とくに排卵前・排卵後・移植前後といった時期は、集中的に施術を行うことで相乗効果が期待されます。
 目安としては、最低でも3か月の継続が望ましく、6か月〜1年を通して体調が安定し妊娠に至ったというケースが多く見られます。大切なのは「治療の一環」として、計画的に継続することです。

病院の治療と鍼灸は両立できる?

「病院に通っているけど、鍼灸も受けて大丈夫?」「混ぜると逆効果じゃない?」といった不安の声もありますが、鍼灸と西洋医学は互いに補完し合うことが可能です。
 実際に、日本産科婦人科学会のガイドラインでは、補完代替医療としての鍼灸の併用が一定の条件で認められています。また、海外ではIVF(体外受精)と鍼灸を組み合わせた臨床研究も多く報告されており、妊娠率や着床率の改善に一定の効果が示唆されています。とくに採卵や移植の前後に鍼灸を受けることで、子宮環境の安定やホルモン分泌のサポートが期待されます。また、ホルモン剤の副作用(頭痛・倦怠感・不眠など)に対しても鍼灸が症状緩和の助けになることがあります。

鍼灸を始める前に知っておくべきこと

 鍼灸は比較的安全性の高い施術ですが、安心して継続するために以下の点を確認しておくことが大切です:

  • 国家資格(はり師・きゅう師)を持つ鍼灸師が施術しているか
  • 不妊治療に関する知識や経験があるか
  • 使用する鍼やベッド、空間の衛生管理がしっかりしているか
  • 病院との併用に理解があるか(紹介状や報告書など)

 また、患者としては、「どんな効果がいつ頃から期待できるか」を丁寧に確認し、「すぐに妊娠できる」といった過剰な期待は避け、あくまで身体の状態を整えるサポートとして受け止める姿勢が大切です。

「体質が変わる」ではなく、「身体が整っていく」。

 鍼灸は、三重県で不妊に悩む方々にとって、“妊娠に向けた身体環境づくり”を支える補完的なアプローチです。数字や検査結果だけでは語れない、時には体感的にも軽微な変化を重ねながら、少しずつ前に進んでいくことができます。焦る気持ちや不安は決して悪いことではありませんが、自分の身体に意識を向け、いたわりながら妊活に向き合うことが、未来の選択肢を広げる第一歩になります。
 三重の自然のなかで、自分自身の身体と丁寧に向き合う時間。そのひとつの選択肢として、鍼灸を取り入れてみてはいかがでしょうか。


費用

会員施術料 4,950円
一般施術料 6,600円
初回料別途 2,200円

その他オプション・割引あり
初回60~90分程度
2回目以降45分程度

さらに詳しく

予約

059-256-5110
営業電話は固くお断りします

月~金 9時~21時
 土  9時~15時
日曜休業・祝祭日不定休

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免責事項

 鍼による施術は痛みや出血を伴う場合があります。また、以下のような場合、施術による変化が現れにくかったり、症状の“もどり”が早かったり、施術期間が⻑期に及んだり、施術することをお断りしたりすることがあります。鍼にはネガティブな側⾯があり、万能でもないことをご承知おきください。

構造上の問題による痛み
重篤な疾患による痛み
強⼒なあるいは多種の薬剤服⽤
⾼齢・衰弱による⽣理機能の低下
取り除けない物理的刺激要因
各種⼼理的要因

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アクセス

〒514-1105 三重県津市久居北口町15-7
近鉄久居駅より徒歩15分/伊勢自動車道久居ICより車で5分
駐車スペース場常2台分あり
※看板がありませんのでご注意ください

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